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2007.08.21 (Tue)

結婚しようよ 03

*** 現在 ~~初夜のつづき ■キョーコ視点

More・・・


結局、思い返してみれば、だるまやの大将の攻略は、
敦賀さんひとりに頑張らせてしまった格好で、
私は今更ながら、申し訳なさに身が竦む思いがした。
思いがけない、婉曲なプロポーズも、結婚までプラトニックを貫く決心も。
この人は、ぜんぶ一人で考えて、決めてしまった。

アメリカにいる時に、色んなことを知った。
敦賀さんのこと、本当の名前、その過去。
知れば知るほど…いとしさがいや増して。

ねえ、敦賀さん…。

(いつになったら、私はこの人を本当の名前で呼ぶことに慣れる日がくるのかな…)
(遠い日の、妖精の国の、王子様の…本当の名前を…)

もう、ひとりぼっちで、色んなことを、抱え込んでしまわないでね。
私が、いつも、傍にいるから…。
ひとりぼっちで、苦しんでしまわないでね。

私は、ゆっくりと、彼の形の良い唇に、自分の唇を重ねた。

( 愛してる… )

そうっと囁くと、かすかに身じろぎした敦賀さんが、眠りの中でほんわりと微笑んだ。

とても、綺麗で、どきどきする。
髪にふれると、相変わらず、しなやかで、すべらかな…
柔らかくて…可愛い感触だった。
パジャマのボタンをひとつ、ひとつ、外して…。
心臓が、胸を突き破って、飛び出しそうなくらい、緊張した。

敦賀さんの、からだ。
こんなふうに、触る日が来るなんて…出逢ったときは、思ってもみなかった。
だって、ほんとうに、感じ悪くて、意地悪で…イヤガラセなんかされて
…大魔王だったし。

均整のとれた、たくましい胸にほのかに色づいた突起が、
なんだか、とても艶かしかった。
………少しづつだけれど、私の中で、この人への欲情が確実に
点りはじめるようだった。

顔が熱い。

手を伸ばして、敦賀さんの胸に触れると、彼は眉をうっすらと寄せて、
かすかに身をよじった。

「 ん…… 」

私は、焦らなかった。意識を浮上させた彼の寝息がもう一度深まるのを待って、
その突起に唇をよせる。
やんわりと吸って、舐めると、それは、ちいさく、でもかたく、雄弁に尖った。

………私が、いま、していることは、たったいちどの、
敦賀さんとの行為で知ったことだった。
敦賀さんが、わたしにしたことを…おなじように、なぞって。
だから、これで正しいか、わからない。
だって、ほかには、どうしたらいいか…わからない。

胸が、苦しくなった。

少しだけ…躊躇って、パジャマの下を…見つめてみる。
どうしても、思い出した。
少しだけ、こわかった。でも。

少しだけ、こわいばかりでも、なかった。

意を決して、そこに、手を伸ばす。


「 ………それ以上は、駄目 」


ふいに、手首を掴まれた。
ぎくりと飛び上がると、悪い顔をした敦賀さんがやんわりと睨む。


「……俺の奥さんは、悪戯がすぎるみたいだ 」


………知ってたもん。
敦賀さんが、寝たふりをしていることくらい。
でも、だったら、もう少し………。
もう少し、なのに………。

私は、上から、敦賀さんの唇に、キスをした。

柔らかいくちづけが、かえってくる。

「……悪戯じゃ、ありません……私は、敦賀さんと…したい、んです……」

熱い息をついて、囁くように言うと、彼はしかめつらになった。

「………嘘吐き 」

あやすように、冗談に紛らせてしまいたいように、逞しい腕の中に私を抱きこむ。

「 嘘じゃありません……だから …」

(敦賀さんに、触らせて…――――――――――――)

言うと、彼はどんどん、苦しそうな貌になった。

「 お願いだ…――――――――――そんな事は言わないでくれ……」

喘ぐように、乞うように、彼らしくなく、弱く呟く。

「 ………敦賀さんと、セックス、したいんです 」

ふいに私は、彼の様子に、信じられないくらいの嗜虐心を刺激されて、
手を伸ばして、彼に触れてしまった。
彼は、既に、熱く昂ぶっていた。


「 最上さ……―――――――――」


あわてたように、遠慮がちに、私の手首を掴んで、
柔らかくおしのけようとするのに、
目の前の乳首に吸い付いて、動揺を誘う。
びくり、と、彼の体が跳ねた。

「 もう、その名前じゃ、ありません……キョーコ、です…」

どうしたらいいのか、わからないまま、布の上から彼を掴むと、
彼は大きく胸を喘がせて、唇をかみしめて……。
ゆっくりと、夜の帝王を、美貌のうちに浮かべた。

かれは、試すように、口の中でキョーコ…とちいさく言って、
慣れない呼び方に恥らうように、ちょっと頬を染めた。

「……それ以上したら、止めて上げられなくなるよ 」

声音だけは……そっけなく、かたく。

「……止めなくて、いいです。」

慎重すぎて、やさしすぎます。
私が、どんなに、今の敦賀さんに……か、わからないなんて。

彼は、一つ何かを思い切るように瞬きをして、ゆっくり体を起こすと、
私の腕を取って、ひきよせた。

「後悔しても……遅いからね… 俺は、本当言って、Mっ気は、ないんだから…」

言葉とは裏腹に、やさしい目が、私を熱く見つめる。
彼の、くちづけを受けて、抱き込まれながら、
私は、ゆっくりと、ベッドの上に、引き倒された。


***


壊れ物に触れるような愛撫が繰り返されて、思い切り喘がされ、
何度か絶頂に追いやられたあと、
時間をかけて、敦賀さんが私に入ってきた。
執拗に、慣らすように、根気良く。

そして、ゆるやかで小刻みな抽送をくりかえされるうちに、
私はいつか味わった、はじめての官能を身内に蘇らせていた。
自分でも思いがけないことに、20代になって、私の体は、
まだあちらこちらが未成熟ながらも、自然に男性を受け入れることのできる、
大人の女性への成長を遂げていた。
自分で、コントロール出来ない快楽に、おもうさま、乱れてしまう。

「 き…きらいに、ならないで……くださ…―――――――」

敦賀さんの愛撫に、息も絶え絶えになって、腰を淫らに振ってしまう自分を、
ひどく浅ましく感じて、私は彼に哀願した。

「 なるもんか………――――――― 」

( ずっと、ずっと、待ったんだよ… )

( 君が…大人になるのを… )

( やっとだ…  やっと―――――――――――――――――― )

彼は、嬉々として、私を貪った。
長かったよ……と、笑った。

「 ……むしろ…… これからだから―――――――――――――――― 」

( もっと…もっと、乱れて…めちゃくちゃに、俺を求めて…)

「 俺が、君に狂ってしまったと同じくらいには…… 」

激しく揺さぶられて、かき口説かれて、私はあられもない声をあげながら、
敦賀さんの名を呼びながら、縋り付いた。

「 ……敦賀、じゃないよ…… 」

さっきのおかえしみたいに、彼が笑う。

( …言ってご覧、俺の、本当の名前を……君だけが、呼ぶ…俺の、本当の名前を )

舌で、唇をなぞる様に舐めながら、私を抱き締めて、彼はいっそう抽送をきつくした。
お互いの声も、吐く息も、毒のように甘かった………。


「 俺の名前を呼びながら…いくんだよ…―――――――キョーコ……――」


「 ……ア、…あ――――――っ… あ…、 ああ………――――――」


遠い日に、呼んでいた名を、正しい……よびかたで。


((( ……………コーン―――――――――――――――― )))


「 …… 久遠、………やっ――――――――――――――― 」


( いく… もう、いっちゃう………いや――――――――――――――)


「 ……もっと呼んで……キョーコ、もっと、……もっと……―――――――――――――」


せがまれるまま、彼の名前を繰り返して、愛してる、と叫びながら…
私は…押し上げられ…

せりあがり……。

そして……ゆっくりと、堕ちた………。

……とても、幸せな……満ち足りた、気持ちで。


私達は、荒い息をついて、抱き合ったまま、見詰め合って、微笑みあった。
今は、遠い日になった…一度目のあやまちを、今夜、本当に…乗り越えて。


「 愛してるよ…」


彼は、言う。


「 愛してます…」


私は、彼に応える。



――――――――――― これが、私達の……初夜。


そして、ここより永久に…。




(了)

01:26  |  16巻萌え  |  Trackback(0)  |  Comment(10)

Comment

きゃぁーーっっ

今は、遅いお昼休みなのね。何気にRSSチェックしただけなのね。
なのに、なのに、初夜話来たーーっっ。
前回のエピソードの流れに沿って、うま~く纏まった形で、素晴らしいです!
偉いぞ、蓮。7年間もプラトニックで通したなんて!
まあ、遠距離恋愛がある意味助けたのかもしれないけど。
ラスボスのだるまやの大将、もかっこいいぜ。
蓮を襲っちゃうキョーコも可愛くて健気。
まあ、正真正銘夫婦になった以上、(この調子では)二世誕生もそう遠い日ではないな…。
M |  2007.08.21(火) 02:40 | URL |  【編集】

おはむん!!

わあいMちょん、
貴重なお昼休みにせんQ!!


>偉いぞ、蓮。7年間もプラトニックで通したなんて!


ジイ君や、妄想君が発生するワケですよね
(エエー、同じ階層に存在させるんですかぁー)
(もうなにがなんだか)


>まあ、遠距離恋愛がある意味助けたのかもしれないけど。


会えない距離が気持ちを育てるんです。
会えない時間が妄想を増長させるんです。
…ブヒ。


>二世誕生もそう遠い日ではないな…。


………キョーコ似の少年と、蓮似の少女
キョーコ似の少女と、蓮似の少年。
隔世遺伝でクーにくりそつな三つ子。


嗚呼、嗚呼、嗚呼…。




さすがに眠うい。
ヨロヨロとお出かけしてきマッスル。




チョア!!!!!
buibui |  2007.08.21(火) 06:02 | URL |  【編集】

おはーー。

>そして、ここより永久に…。


を、「久遠に…。」と、頭の中で誤変換してまった
アホが通りますよ~~~ん。


buibui様。
いんや~~。盆明け朝一にいいもんはけえーーん。
純愛物語の結末に酔わせてもらってます。


「奈落に棲む鬼(姫と下僕)」まで絡めてくるとは………。
貴女ストーリーテイラーですねえ。うむうむ。


>20代になって、私の体は、
>…自然に男性を受け入れることのできる、大人の女性への成長を遂げていた。


この一文に、萌を感じた私はなんなんしょ?


あ、蜘蛛柄浴衣は知ってた派です。
当時は大人の色香にそれとわからず嫌悪感をもってたもんで(乙女だったの♪♪)
コーチの浴衣姿も、色気は感じなかったかな。今読んだら蓮の浴衣姿とかぶりそうかも。
瑠璃 |  2007.08.21(火) 06:06 | URL |  【編集】

おはよーございます

朝です! 毎回鼻血ふきふき出社する快楽を覚え始めたこのカラダ
今朝は感動で打ち振るえております
リクエストしてよかったよ~
ありがとうございます~
いやん、ちょっと、なんか今朝はシアワセv
華麗 |  2007.08.21(火) 07:16 | URL |  【編集】

悶え死ぬかと!

buibui教があったら迷わず入信します!
なんて素敵!帰りの電車で更新されてるのを発見し、悶え死にかけました。
大将が蓮きむけて包丁ズバーンした時には大将のしぶかっこよさに心臓がバクバクしました。
そしてキョコに襲われてようやく初夜迎えられて蓮々よかった!
ハッピーエンドでにやにやです。GJ!
のぉ! |  2007.08.21(火) 17:05 | URL |  【編集】

ハンカチカミカミ

最近、朝昼晩、寝る前、食前&デザートにこちらをのぞいていた自分・・・。
このままではbuibui様ナシじゃいられない身体になってしまうと、数日間、ここに来たがる自分の心を騙していたのに、
突然前触れもなく、あなたに惹かれてしまったあの日の続きを・・・なんて。(ぽっ)


今はハッピーエンドに胸が熱くって言葉がうまく見つからないけど、どうしても賛辞を贈りたいから、
初心に戻って一言・・・・GJ!


萌えトキめく感動をありがとう。
明智 |  2007.08.21(火) 18:52 | URL |  【編集】

感動した!!

こんばんわ。
コメント投稿は2度目ですが、もう毎日こちらのブログをちょくちょくチェックするのが習慣になってしまいました。
今朝携帯からチェックしてみたら新婚初夜話来てた!!
出勤前に読みました。で、今改めてPCからのコメです。


読んでいてジーーンときました!大将&おかみさんの怒りを買ってしまったのは仕方が無いとはいえ、認めてもらうために7年の禁欲生活…蓮、よく耐えたね!
無事に結婚・初夜を迎えられてよかったね!と思いました。
襲っちゃうキョーコの一途さも素敵でした。
姫と下僕シリーズがここで絡むとは思わなかったです。


とにかく本当に素敵なお話をありがとうございました!
無 改め すず |  2007.08.21(火) 21:13 | URL |  【編集】

喫乙!!!

読んで下さって、コメントまで下さって、方々アリガトウ。
あいかわらずベタなレスになってしまうと思いますが、
とても嬉しかったです。
今日を生きる活力です。




■瑠璃りん
>ここより久遠


久遠と書いてトワと読む…そういう人間に私はナリタイ!!!
一緒にちょっと通りまくりましょうえ!!!


>この一文に、萌


20代女性萌え属性をお持ちとは…奥の深い御方。(ポ)
…とか思ってたら。


>当時は大人の色香にそれとわからず嫌悪感をもってた


勿墳
大人の色気に嫌悪感な乙女の瑠璃りんに…萌えターーー!(←…)


>(乙女だったの♪♪)


過去形であったか…。(チ)(←…)


>コーチの浴衣姿も、色気は感じなかったかな。


ななな、なにをう~!?!?!!?
あのダダもれの色気をなんとする!!!ひかえおろう!!!


(笑)




■華麗ぱんち
オハヨ!!!
書かせてくれてアリガトウでござった。(いつになくまじめに)
華麗ぱんちに声かけてもらえなかったら、
今回のを書くのは思いつかなかったでござるよ…。


感謝を込めまくって……youにささげさせていただきモス。


オイラはyouのコメで幸せになったぷ!




■のぉ!様
ようこそいらっしぇーまし。GJコールせんQ!
アルファベットだと可愛いですが、豚教というとイマひとつな字面です。
LOVE!!! 朝な夕なに拝むがよいわ!!!
(イ/オ/ナ的に)
(ごめんなさい嘘です、いっぺん言ってみたかった)


>帰りの電車で更新されてるのを発見し


……せ、せんせい…電車の中で悶え死にかけている、
妙齢の女性がいたら、豚が悶絶しますよ!!!! 気をつけて!!!!




■明智君
>朝昼晩、寝る前、食前&デザートに


イエア!!! ブラボウ!!! ウヘヘエ!!!


>ここに来たがる自分の心を騙していたのに


さみしかった…。(←もじもじ君)


GJコール、アリガチオ。
考えてみれば、全てそこから始まった…(遠い目)




■すず様
イラッシェ!!! 再訪ウレシッス!!!
真摯に感想を頂けて、有難うです。
…でもやっぱりコメ返しは、↓ここなんですよな…>自分


>7年の禁欲生活…蓮、よく耐えたね!


7年は長い!!!!! きっと涙目です!!!!!




…てへ。よろしかったらまた遊んでやっとくんなさいましね。
buibui |  2007.08.22(水) 04:45 | URL |  【編集】

グッジョーブ(*´Д`)!
私、やっぱり過程萌えみたいです。
プラトニックな期間が、我慢する時間が長ければ長いほど萌えあがります。
いよいよ2人が…ってところで最高潮に達しました。
(多分、蓮と同じ気分になった。)
お互いにしたいのに(キョーコのトラウマで)できなくて、蓮が
「君といられるだけで幸せ」って言ってるところにも萌えました。
幸せな気分です。ありがとう。
ななし |  2007.08.23(木) 00:02 | URL |  【編集】

雨の中かさもささず

ななちゃん!!!


>過程萌え


んもう…ツウなおかた。
…とはいえ、多分自分にもその属性は歴然としてございます。
原作様の超焦らし進行にハアハアしていませんか?
だとすると確実に病は進行しています。


共に歩もう!!!どこまでも!!!


>ありがとう。


こちらこそ。ありがとう!
buibui |  2007.08.23(木) 05:39 | URL |  【編集】

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